朝一番に、空港近くに住む患者さんの家まで薬を届けに行った。その時に見た庭の写真がこれである。はっきり言って、もう夏のようだった。
薬局に戻り、外来患者の処方箋に基づき調剤を行った。その中に、親子の処方箋があった。
最初に入ってきたのは娘さんであった。娘さんとはいえ、私より6歳ほど年上の方である。マイナンバーカードを持参されていたため、それを利用して受付を行った。その後、「母の受付もするので、本人を連れてくる」とのことで、車に乗っていた母親を薬局に連れてきた。
そして、母親もマイナンバーカードを利用して受付を済ませた。
薬の説明は主に娘さんに行い、その後、親子は薬局を後にした。
驚いたのは、その母親の年齢である。娘さんが60歳半ばであったため、母親の年齢も想像できるかもしれないが、なんと99歳であった。
しかも、帰る際の歩き方が驚くほど速い。杖をついてはいたが、フレイル(加齢による衰弱)など跳ね除けるかのように、しっかりとした足取りで歩いていた。最近見た人の中で最も元気である。私がその年齢になる頃には、すでにこの世にはいないかもしれない。
もちろん、本土にも元気な高齢者はいるだろう。しかし、徳之島では信じられないほど元気な高齢者が時々いる。
私も、あのように丈夫な足腰を保ち、最後まで自分の足で歩きたいものである。