災害を経験して見えてくる薬局のBCP

徳之島days

BCPというものがある。災害などが発生した際に、薬局の機能をどう維持し、どのように業務を継続していくのかをあらかじめ考えておくものである。
しかし、BCPを作成していても、実際には「絵に描いた餅」になっていることも少なくないように思える。

実際に災害の場面に遭遇し、それを何度も経験していくと、必要なものが少しずつ見えてくる。何を準備しておけばよいのか、どのような体制を整えておけばよいのか、そして何が起きた時にどう動けばよいのか。実体験があるからこそ、具体的に考えられることがある。

今回、台風13号が徳之島にやってきた。
幸い大きな被害はなかったものの、停電は発生した。今回は停電による医薬品の損害はなかった。
しかし、もし停電が長時間続いていたらどうなっていただろうか。

冷所保存が必要な医薬品をどのように守るのか。どのくらいの時間までなら保管できるのか。場合によっては医薬品の廃棄も考えなければならない。
さらに、電気が使えない、インターネットがつながらない、電話が使えない。そのような状況の中で、薬局として何ができるのか。患者さんに薬を渡すためには、どのような方法があるのか。
考えておかなければならないことは多い。

BCPは、一度作ったら完成するものではないのかもしれない。
災害を経験するたびに、「あの時、これがあればよかった」「ここはこうしておけばよかった」ということが見えてくる。その一つひとつを忘れないうちに紙に書き残し、次の備えにつなげていくことが大切である。

今回の台風で経験したことも、薬局のBCPをより現実的なものにする材料になるはずである。
さて、何から始めようか。
今回の経験を振り返りながら、一つひとつ考え、形にしていきたい。