多岐にわたる新時代の薬局業務

徳之島days
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①調剤報酬改定後の変化と薬局の挑戦
令和6年12月となり、新しい調剤報酬制度がスタートしてから半年以上が経過した。今回の改定は大きな変化を伴い、薬局業務にさまざまな実績が求められるようになったと感じている。

その中で特に重要視されているのが、薬剤師が居宅を訪問する仕事である。それに伴い、医療・介護職種との情報共有が一層重要になっている。医師との連携も欠かせないが、特に「減薬提案」の役割が大きいと実感する。

また、在宅対応も高齢者だけに限らず、小児への在宅医療も担う必要が出てきている。薬剤師は「何でもこなす」存在となりつつある。

②業務の負担と記録の重要性
先月11月には、服薬情報提供書を30枚以上作成した。1年以上継続して取り組んできたことではあるが、やはり相応の負担を感じる。それでも感じるのは、やったことを記録に残す重要性である。

どれだけ良い仕事をしても、いつ何を行ったかが記録として残っていなければ、後々の業務が滞ってしまう。特に年度末にまとめて処理しようとすると大変だ。できるだけ毎月少しずつ記録を整理しておきたい。

③研修と知識のアップデート
さらに、新たな課題として研修の数と内容への対応が挙げられる。感染症対応やPCセキュリティ、災害時の対応など、外部研修や内部研修の機会が増加している。九州山口薬学大会のような大規模な学会への参加は有意義であるものの、すべてを網羅することは難しい。

情報が多すぎるため、何をどう対応すべきか迷いが生じることもある。特に、知らないまま何もしないという状況を避けるためにも、丁寧に情報を集め、漏れのない対応を心がけたい。

改定後の要求事項は多岐にわたり、業務も増加しているが、だからこそ記録や情報収集の重要性が増している。地道な努力が、今後の薬局業務を支える基盤になるだろう。ともに頑張りましょう。