私が生まれた1965年は、出生数が200万人には達しなかったものの、それに近い数であった。現在は約72万人である。このまま減少が続けば、日本の将来はどうなるのだろうか。日本人の存在は永遠に続くのだろうか。
昨日だっただろうか、韓国の出生率が8年ぶりに上向いたという記事を目にした。韓国の出生率は0.75、日本は1.2である。欧米と比較しても、日本と韓国の出生率は特に低い状態にある。今後、日本も韓国のような低出生率になる可能性がある。
3〜4年前のことだが、薬局の社員の出産が相次いだ時期があった。マリン薬局では、3人が同時に妊娠していたことを覚えている。現在は1人が妊娠中であり、その女性は3人目の子どもを授かっている。実に素晴らしいことである。
徳之島は「子宝の島」として知られ、誇るべき土地である。
しかし、出産に際しては、本人はもちろん、周囲の人々もさまざまなことを気にかける必要がある。特にはしかなどの感染症には十分注意しなければならない。
もし私自身が感染し、誰かにうつしてしまったら大変なことになる。過去に、自費で麻疹(はしか)の抗体検査を受けたことがある。費用は意外に高額だったが、抗体を持っていることが分かり、ほっとしたのを覚えている。風疹、麻疹、水ぼうそう、おたふくかぜは特に注意すべき感染症である。
また、栄養管理も重要である。鉄分や葉酸には特に気をつけるべきだ。鉄分は比較的意識されるが、葉酸は忘れがちである。葉酸はほうれん草や小松菜などに多く含まれ、胎児の脳や脊髄の発達に不可欠なビタミンである。
妊娠前から健康に気を配ってほしい。赤ちゃんの先天異常のリスクをできる限り減らすためである。このような妊娠前からの健康管理は「プレコンセプションケア」と呼ばれている。
そして、元気で健やかな赤ちゃんを産んでほしい。