健康サポート薬局としての挑戦と展望

徳之島days

徳之島町には、各集落に公民館があり、そこでは月に2回ほど住民が集まり、さまざまなイベントが行われている。例えば、90歳や80歳の長寿を祝う会など、多岐にわたる催しがある。

薬局を開局した当初、そうした地域のイベントに薬局としても参加させてほしいと思い、いくつかの集落を訪問したことがあった。しかし、うまく参加に至らず、断念した記憶がある。

どの地域においても、最初は関係構築が難しいものである。だが、開局から約10年が経過した今、少しずつ状況も変わりつつある。

現在、学校薬剤師として約20校を担当し、昨年度は薬物乱用防止教室を19回開催した。今年も引き続き実施する必要があるが、加えて、訪問看護ステーションの看護師向けの勉強会も新たに企画している。また、定例の薬局主催の健康教室も継続して実施していく予定である。

可能であれば、管理栄養士など多職種とのコラボレーションも検討したい。また、地域の方々に薬局へ来ていただき、見学会も開催したいと考えている。

要するに、健康サポート薬局として、この島でしっかりと根を下ろして活動していきたい。その思いは強い。とはいえ、保健所への申請に必要な書類や要件は意外と複雑で濃密な内容であると、最近になって改めて感じている。

2日前、ある集落の区長から薬の勉強会の依頼があった。今月24日の14時から1時間ほどとのことで、その場で「実施します」と即答した。

しかし、今年はこうした薬の勉強会をいったい何回開催することになるのだろうか。期待と責任の重さを改めて感じている。