昨日、突然薬局の電話が鳴った。その内容は、鹿児島市内のある医療機関から紙の処方せんではなく、オンラインによる処方せんの応需依頼である。電話の声は機械的な電子音で、決まり文句のように「薬局内のPCで処方せん受付をしてください」という案内であった。
その医療機関と薬局では、オンライン診療およびオンライン服薬指導のソフトが共通であったため、医療機関のPCから直接薬局のPCへ処方せんが送られてきたと考えられる。
現在、このようなオンラインでの処方せんの流れはほぼ皆無に近い状況であるため、薬局内の私を含めた社員全員がすぐに対応できる状態ではなかった。
結果として、患者さんの薬を何とか準備することができ、無事に対処はできたものの、一時的に慌ただしい状況になった。
今後、これまでのような紙の処方せんに代わり、オンラインでの処方せん受付が少しずつ増えていくと考えられる。そして、それに伴い患者さんとのオンラインでのやり取りも本格化していくのではないか。
コロナ禍の時に導入したオンライン服薬指導のソフトについては、初めて使用した頃に比べると少しずつ慣れてきた。わずかではあるが、このような方向に世の中が進んでいることを実感した一日であった。
その日の夕方、処方せん発行元の医師から直接電話をいただいた。「大丈夫でしたか?」と確認されたため、「大丈夫でした」と答えると、「良かったです」と言われた。わざわざお電話をいただけたことがとても嬉しく、心から感謝した。
このソフトを導入している医療機関には、薬局としての対応状況をアピールしておくのも良いかもしれない。