鹿児島市内の人口が60万人を切っている。以前は超えていた。日本全国でその60万人近くの人口が毎年減っている。信じられない数字だ。
徳之島でもその例外ではない。数日前、島のある病院の院長にその病院の年間の出産件数を聞いた。何年か前は200人以上の出産があったが最近は100人から200人の間だそうだ。
3日に1人ぐらいの割合だろうか。
だけどこの人数の赤ちゃんをこの病院で取り上げてきたのは大変なことだ。出産にかける時間がわからないし、いつ病院に呼ばれるかわからない。赤ちゃんが今から出ますとサインを送ってはくれるがその後どうなるかわからない。そして助産師や産婦人科の医師の数には限度がある。それ以外にも仕事はいっぱいある。
万全の状態で準備をされていても、うまくいかないことがある。リスクが高い仕事だ。対応できない時には、違う島までヘリコプターで飛ばないといけないことはあるかもしれない。
鹿児島市内の産科の医療機関の院長にお話を聞いたことがある。近くに市立病院があることで安心してこの仕事ができると聞いた。その院長は、朝眠たそうに家に帰ったり、急遽クリニックに行ったりと大変である。昼間は外来の仕事もある。
感じるのは出産が無事終わり、その後のその家族みんなの笑顔が最高だし、生まれた赤ちゃんがすやすや寝ているのを見ると私まで気持ちがホッとする。