話すことが自分を育てる

徳之島days
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今月10月に薬物乱用防止教室を3回行うことになっている。1年を通しての回数を数えれば相当な数になるが、実際かなり多く行っている。

どの小中学校でも開催時期が似通っているため、どうしても同じ時期に続けて行うことが多い。夏休み前、10月から11月にかけて、あるいは年度末に行われる場合が多く、今月は3回、来月も立て続けに予定が入っている。

最近では小中学生だけでなく、保護者を対象とした講話の依頼も増えてきた。小中学生向けはオーバードーズなど薬物乱用に関する内容が中心であるが、保護者向けは「睡眠」に関するテーマが多い。ちなみに今月の依頼テーマは「こどもの心の健康と睡眠」である。

医師ではない薬剤師が話してよいのかと思うこともあるが、依頼をいただく以上、できる限り誠実に、そしてわかりやすく伝えるしかない。基本は楽しく、和やかな雰囲気の中で、日常生活に少しでも役立ち、「明日からやってみよう」と思ってもらえるような内容を心がけている。

こうした会を重ねることは、将来、介護や医療に携わる方々の前で話す機会があった際に必ず役に立つと信じている。そのための経験であり、勉強であると思いたい。
いつかは看護師の方々やご高齢の方々を対象に話せるようになることを目標にしている。

そして、人前で話すことがいつか本業である薬局経営にも必ず役立つ日が来ると信じ、これからも努力を続けたい。話すことでまた新たな依頼が来る――そんな日を夢見て。