ある町の地域個別ケア会議に出席した。年間に数回参加している。町が主催する会議であり、居宅介護支援事業所のケアマネジャーや、その他の介護に携わる職種の方々が、日々の業務の中で困っていることを持ち寄る。それに対して、出席者全員でアドバイスを行う形式である。
依頼内容の説明はされるが、的確なアドバイスをするのはなかなか難しいと感じる。
また、逆の立場で依頼する場合も、本当に困っているケースは出しにくいと想像する。無難な事例が多くなるのも理解できる。もし自分がその立場であれば、同じように配慮してしまうかもしれない。
実際に多く見られる「本当に困っているケース」としては、介護される本人が施設入所そのものを拒んでおり、頼れる家族がいない場合や、介護を担う家族との関係に問題がある場合、あるいは金銭的な理由で話が進まない場合など、さまざまである。
行政が主催し、こうした困りごとに耳を傾け、対応策を共に考えてくれる機会は貴重であり、ありがたいことである。出席者の多くは多忙な中で時間を割いて参加しており、その姿勢には感謝と敬意を覚える。嬉しいことである。