本州、九州、北海道、四国、沖縄本島以外の島々は「離島」と呼ばれ、日本には1万以上の離島が存在するとされている。そのすべてに医療機関があるとは限らないが、常駐ではなくても、その島の住民の診療を担っている医師がいるはずである。
薬や医療材料、そして人員などの資源が常に確保されているわけではない。各々の島でどのようにこれらの問題に対応しているのか、非常に興味深い。島ごとに異なる取り組みがあり、徳之島では考えられないような方法で医療を支えている例も多いのではないだろうか。
最近、沖縄県の南大東島から仕事で徳之島に訪れた人が、たまたまマリン薬局に来店した。その人はお薬手帳を持っており、薬局と医療機関の名前が記載されたシールが貼られていた。南大東島には薬局と医療機関がそれぞれ1つずつあるとのことだった。おそらく薬や生活必需品は沖縄本島から船で輸送されているが、台風などの悪天候が続けば、1ヶ月近く物資が届かないこともあるのではないかと推測される。
徳之島は、離島の中でも比較的大きな島であり、恵まれている方かもしれない。
離島では、困難な状況の中で医療や介護に尽力している関係者は多く、その努力は素晴らしいと思う。
60歳近い年齢となったが、自分も力を振り絞って今後も続けていきたい。