大阪の故郷近くの市で、市長選挙が熱い状況になっている。SNS上では議論や意見が活発に交わされ、非常に盛り上がっているようだ。ネット上の情報によると、期日前投票率が前回の1.5倍になっているという。この「0.5倍」に相当する部分は、SNSなどを活用した新しい層の有権者の影響なのだろうか。
どんな状況なのかはわからないが、時代の変化を感じる。情報発信の手段が劇的に進化し、選挙運動においても、その影響が顕著に表れている。
たとえば、私の一番下の娘は、この1年で一切テレビを見たことがない。代わりに視聴するのは、YouTubeやTikTokなどのSNSのみである。この現象を見ると、いつかテレビが売れなくなる日が来るのではないかと感じる。新聞も例外ではない。もちろん、依然として売れ続けている新聞もあるが、若者が新聞を購読したいと思う割合は確実に減少しているだろう。
今後、X(旧Twitter)やYouTube、あるいはそれらに代わる新たなプラットフォームが情報の主流を担う可能性が高い。こうした変化は、私の現在の仕事にも影響を与えている。インターネットを介した情報共有や発信が、薬局業界でも重要な役割を果たしている。
薬局の求人活動においても、テレビ広告では若者層にはリーチしづらいであろう。テレビを視聴するのは主に中高年層であり、それ以外の世代には効果が薄い。私自身、民放を見る機会がほとんどなくなり、テレビがなくても生活に支障を感じない。
今後、薬局の求人活動では、XやYouTubeといったデジタルプラットフォームが主流になるだろう。さらに、処方箋の応需もオンライン化が進む可能性が高い。
私が薬剤師を引退する10年後には、この業界は大きく変化しているはずである。