薬局の未来を見据えて

徳之島days

日経新聞の一面に、上場企業の非製造業が最高益をけん引したと書かれていた。賃上げに追い風となるとも報じられている。

一方で、医療施設の倒産や休業が増加しており、薬局も例外ではないのが現実である。その要因の一つに医師の高齢化があるが、全国的な患者の高齢化や人口減少の影響も大きい。厳しい環境の中、オンラインを活用する仕組みが徐々に増えてはいるものの、まだ十分に浸透しておらず、導入には多額の予算も必要となる。

このような状況下で、危機感なくぬるま湯に浸かっていては未来はない。しかし、変化を恐れず積極的に前進できる状態を整えれば、明るい未来は開ける。

近年、薬局業界では「オンライン」や「DX」という言葉が頻繁に登場するようになった。もはやアナログな業務だけでは立ち行かず、デジタルを活用した業務改革が求められている。安定や継続も重要だが、最近では「効率化」がより重視されるようになってきた。口で言うのは簡単だが、実際に実現するのは容易ではない。

今後、生き残り、さらには利益を確保するためには、アナログ業務にとどまらない変革が必要である。そのためには、薬局の社員全員が同じ方向を向き、新たな取り組みに挑戦しなければならない。

ちなみに、現在の薬局業務の中で比較的手が空く時間帯にオンライン業務を集約するのはどうだろうか。具体的には、平日の13時から14時半の1時間半の間にオンライン服薬指導を15人ほど実施する。保険診療でも自費診療でも構わないが、それくらいの患者を獲得できれば、新たな可能性が見えてくるかもしれない。こうした取り組みが、薬局の未来を切り開く鍵となるのではないか。