尿酸値が高い場合、それが原因で関節痛が発症し、足を引きずりながら薬局に薬を取りに来る人がいる。このような状況では、痛風発作が起きている可能性が高い。鎮痛剤やステロイド剤を服用することで、足の腫れや痛みがある程度軽減されるが、その後も同じパターンで痛みを繰り返し、定期的に薬局に通うケースも見られる。
痛風は遺伝的な要因や食生活をはじめとする環境因子によって引き起こされることが多い。関節に尿酸の結晶が沈着することで激しい痛みが生じるが、その尿酸結晶は血管内にも影響を与える。血液中の尿酸濃度が高い状態(高尿酸血症)が続くと、尿酸の結晶が血管の内壁を傷つけ、動脈硬化を引き起こす可能性がある。これにより、心臓病、腎臓病、さらには糖尿病などの生活習慣病のリスクが高まることが知られている。
高尿酸血症は、意外に軽視されがちな状態であるが、放置すると深刻な疾患を引き起こす可能性があるため注意が必要である。尿酸は体内で抗酸化作用を持つなど一定の役割を果たしているものの、過剰であれば健康を害する原因となる。適切な管理が求められるが、それが難しいと感じる人も多いのが現状である。
以前、私自身も尿酸値が高かったが、現在は正常値を維持している。60歳を超えた今、この正常値を維持し続けることを目標としている。特に腎臓疾患は進行すると治療が難しくなるため、これを予防することが重要である。そのためにも、日々の食生活や適度な運動を心がけたい。
と言いながら、偏った食生活になりがちである。反省反省である。
尿酸値の管理におけるアドバイス:
1. 食生活の改善:
* プリン体を多く含む食品(ビール、レバー、魚卵、干物など)の摂取を控える。
* 野菜、果物、乳製品を積極的に摂取することが尿酸値の管理に有効である。
* 水分摂取を十分に行い、尿酸の排泄を促進する。
2. 運動習慣の確立:
* 適度な有酸素運動(ウォーキング、軽いジョギングなど)を取り入れる。
* 激しい運動は一時的に尿酸値を上昇させる可能性があるため避ける。
3. 生活習慣の見直し:
* アルコール摂取を控える(特にビールはプリン体含有量が高い)。
* 適切な体重を維持する。肥満は高尿酸血症のリスク因子である。
4. 定期的な検査:
* 医療機関で定期的に血液検査を受け、尿酸値の変化を把握する。
* 症状がなくても、早めの対応が合併症の予防につながる。
日常生活でこれらを実践し、健康的な生活を送ることが、高尿酸血症や痛風の予防に大いに役立つだろう。