中小薬局の苦悩と大手の影

徳之島days

最悪なことに、日本列島が寒さで凍りついてしまったかのようだ。徳之島も例外ではない。雪こそ降らないが、相当寒い。昼間、スマートフォンで外の気温を調べたところ9度。しかも風が強く、体感気温はさらに冷たい。薬剤師の同僚からホッカイロを一つもらった。

小さなものではあったが、それ一つでかなり楽になった。温かくて助かった。

そんな中、船が動いていないではないか。台風でもないのに、まさかの運休。止まるとは考えていなかった。甘かった。

月初に揃えておきたかった薬の中には、まだ届いていないものもある。その上、卸業者が納品管理をしている品目も多すぎる。結果として、中小の薬局には薬が届かない。これが今の現状だ。

さらに、大手薬局が買い占めをしているため、薬が届かない場合もあると日経新聞に書いてあった。製薬会社は、日本全国の患者数に見合う量の医薬品を製造しているとされるが、それでも不足しがちになる薬を大手が買い占めているというのは本当なのだろうか。しかも、必要なければ返品するという。製薬会社は、返品された医薬品をそのまま廃棄する場合があるとも書かれていた。なんということだ。

さらに、大手は価格交渉力が強く、納入価格が安い。

しかし、最近では卸業者も強気になり、価格を簡単には提示しなくなってきている。仮に1%価格が上がるだけで、何億もの利益が吹き飛ぶ。私たち中小の薬局も苦しいが、それ以上に大手の調剤薬局メーカーは厳しいかもしれない。

インフルエンザの薬が不足しがちだと言われるが、特にドライシロップはコロナ禍の頃から相当量を備蓄してきた。置いておくだけでも負担は大きいが、最近のインフルエンザ薬は有効期限が比較的長い。4〜5年ほどあるのはありがたい。