徳之島では意外と顔が知られている

徳之島days

今日、祝日の水曜日は徳之島にいた。

午後、空港のレストランでコーヒーを飲み、せっかくなので伊仙町を回って亀津まで帰ることにした。
夕方になっていたので、西側の岸壁に西陽が当たれば綺麗なのではないかと思い、途中で伊仙町の犬田布岬に立ち寄った。
時間は夕方5時を過ぎていたと記憶している。

岬から西側に広がる岸壁を眺め、そのまま戦艦大和の慰霊碑まで歩いてみた。
残念ながら、まだ太陽が高かったのか、期待していたような西陽に染まる景色を見ることはできなかった。

それでも、慰霊碑の周りに植えられている芝生が鮮やかな緑色で、とても綺麗であった。夕方の風景の中でその緑を眺めているだけでも、不思議と気持ちが和んだ。
慰霊碑へ向かう途中、子どもさん3人だったと思うが、家族連れとすれ違った。

すると、お母さんから突然、
「マリン薬局の人ですよね」
と声をかけられた。
そして、
「咳が3週間ぐらい続きましたが、よくなりました」
と話してくれた。

薬局に来られる時はマスクをしているので、道ですれ違っても私はすぐには誰なのかわからなかった。
咳がよくなったことは何よりである。

それと同時に、ふと思った。
この島では、私の顔は自分が思っている以上に知れ渡っているのかもしれない。
徳之島で生活していると、こうして突然声をかけられることがたまにある。
相手は私のことを知っている。
しかし、こちらは心の中で、
「どちら様だったかな……」
となっていることがある。

薬局の中ではマスク姿で会い、外では素顔ですれ違う。
顔の広い狭いというより、島ならではの距離の近さなのかもしれない。

犬田布岬では期待していた西陽には少し早かったが、綺麗な緑の芝生と、思いがけない患者さんとの再会があった。
こんな偶然があるのも、徳之島で暮らしている面白さの一つである。