鹿児島市内の知り合いの文房具屋は、おそらく年齢的な理由などもあり、営業を辞め店じまいした。
私自身、文房具を購入するときは、今では鹿児島でも徳之島でもAmazonを利用することが多い。Amazonの会員であれば送料は無料になる。黒や青のマジックであれば、100円ショップで購入することもある。
しかし、今も市内には文房具店が存在している。ある店舗は、以前よりも規模を拡大し、綺麗に改装されている。訪れる客も多く、利益が出ているのではないかと感じる。ただし、実際の経営状況はわからない。
両者の内情は不明だが、何が違いを生んでいるのだろうか。
イオンなどのスーパーに行き、文房具コーナーを見ていると、市内の個人経営の文房具店の方が品揃えや在庫が豊富に思える。しかし、イオンなどの大型店舗には文房具以外の商品も多く揃っている。それは、専門店が集まったような構造であり、文房具はあくまでモールの一部分に過ぎない。
少なくとも、今も営業を続けている文房具店には広い駐車場がある。これは大きなアドバンテージである。島においても、駐車場が広く、入りやすい作りの店には気軽に立ち寄る気になる。一方で、店舗が大きくても入りづらい構造だと、訪問をためらい、「また次回でいいか」と思ってしまう。店舗の入りやすさが、客の来店を左右する要素の一つになっているのかもしれない。
中小の薬局も、決して品揃えでは負けていない。敷居が高くなく、入りやすい構造にし、いつでもゆっくり座って相談できる作りにしたいものである。できれば、大きな駐車場も備えているのが理想的だ。