薬剤師として、地域と向き合うということ

徳之島days

各小中学校では、保護者が集まる保健委員会が設けられている。そこでは、学校薬剤師や医師、歯科医師が学校を訪れ、保護者や教職員を対象にミニ講話を行うことがよくある。

薬剤師は、たいてい3人のうち最後に話す役割である。

私自身は、いつも気軽な雰囲気で話すことを心がけている。薬剤師としての立場で話す以上、専門性を持って伝える必要はあるが、堅苦しくならないように話すことは意外と難しい。

真剣に話せば話すほど、相手にとっては面白くなく感じられるように思える。

そのため、和やかな雰囲気で語りかけるような流れで進める方が、相手にも伝わりやすいのではないかと感じている。

たとえ相手がどれほど専門的な職種の人であっても、難解な専門用語を使うのではなく、できる限り平易な言葉を選んで伝える方がよいのではないだろうか。

これからの薬局は、地域に住む人々、あるいはその地で働く人々に向けて、薬剤師として直接語りかけていく場面が増えてくるであろう。

私はそのような場面を常に想定し、たとえ突然指名されたとしても即座に対応できるよう準備しておきたいと考えている。