鹿児島空港行きの飛行機に乗っていると、富士山を見ることができる。
羽田発の場合は、上空から頂上を見下ろすような眺めとなり、鹿児島発の場合は、横から望むような形になる。
見る方向や季節によって、富士山の印象はまったく異なる。冬の凛とした姿も良いが、夏のくっきりとした輪郭もまた良い。
雲がかかっていても、その雲を突き抜けるように頂が見えると、富士山の標高の高さを実感する。
私は富士山に登ったことはないが、海外からの旅行客が落ち着く頃に、一度は登っておきたいと考えている。
山は一歩一歩、自らの足で登っていくものである。子どもの頃から両親に連れられ登山を経験してきたが、頂に到着したときの達成感は、何ものにも代えがたい。
そして、頂に到達した際によく言われるのが、「下山には気をつけよ」という言葉である。
仕事においても、何かを登りきった瞬間に気を抜いてしまう傾向がある。しかし、私は常に「下りきるまでが仕事」であり、最後までやり遂げてこそ意味があると考えている。