イーロン・マスクは、テスラやスペースXといった企業を成功に導いてきた人物である。その過程で、徹底的に効率化を追求し、企業運営に革新をもたらしたと言われている。
彼が目指したのは、単にスピードを上げることではなく、無駄を徹底的に排除し、シンプルで効率的なプロセスを構築することである。この効率化の考え方は、薬局の運営にも応用できると私は考える。
基本は、常識や既存のやり方に縛られることなく、ゼロベースで考え直すことである。日々当たり前のように行っている作業が、現代において本当に最適なものであるかを問い直す必要がある。
もちろん、薬局は国で認められたルールの枠組みの中で運営されなくてはならない。しかし、大胆に変革することで、10年先の未来においても薬局が生き残る可能性を高めることができると感じる。
例えば、調剤や服薬指導のプロセスを見直し、「なぜこの手順が最善なのか」を再評価することが重要である。こうした効率化の取り組みは、薬局全体で共有され、全員がその方向性を理解し、一丸となって取り組むことで初めて実現するものである。