朝起きて、太陽が昇り始める少し前から歩き出す。20分ほど歩いた頃、ちょうど太陽が昇ってくるのを見ることができる。
その時間に合わせて部屋を出るのである。
青空が広がる晴れた朝が好きである。曇っていたり、雨が降りそうだったりする朝は、やはり少し残念な気持ちになる。
太陽の光で空が少しずつ明るく輝き始める。朝の6時過ぎ頃になると、決まって東側の空に、沖縄方面から東京方面へ向かう飛行機が同時に3機見える。その後には、白く輝く美しい飛行機雲が残る。
おそらく国際線であろう。この島に来た時から、ほぼ同じ時刻に同じ空を通過していく。
空に伸びる3本の白い線を見ると、なぜか力強さを感じる。今日も頑張ろうという気持ちになるのである。
空に浮かぶ雲、海の潮の流れ、波の動き、海から吹く潮風、そして島の森から聞こえてくる鳥たちの鳴き声。そうした大自然の一つひとつが、朝の私に静かな力を与えてくれる。
都会の人工的な音とはまったく違うものである。
ここは、60歳代を迎えた私にとって、精神的に落ち着くことのできる最高の場所である。



