最近のマイナンバーカード

徳之島days

約20ヶ月間にわたり、マイナンバーカードの持参を呼びかけ続けてきたが、啓蒙活動が思うように進まない。なぜこうした状況が続くのか考えさせられる。現時点では丁寧な説明を心がけているものの、利用者数はなかなか増加しない。現場の努力だけでは限界があるのではないかと感じることもある。

マイナンバーカードの正しい認識が行き渡っていない人も多いように思えるし、私自身もそのメリット・デメリットを完全に理解していないかもしれない。最近では、「持っていますか」と尋ねると、「忘れた」と返答し、持参を避けているのではないかと受付が感じる場面もあるようだ。本当のところはわからないが、こうした状況は少なくない。

この先、マイナンバーカードがどのように変化していくのかは不明である。マイナンバーカードには多くの利点があるはずだが、なぜ利用が進まないのだろうか。薬局としての私たちの役割は、併用薬などの情報を確認することであり、マイナンバーカードはその確認のための「鍵」の役割を果たしているに過ぎない。患者がカードの提示を拒む理由が、その手続きへの不安からくるものなのか、別の理由があるのか、はっきりしないことも多い。お薬手帳を持参しても、マイナンバーカードを拒否するという現象には疑問を感じる。

勝手な言い方かもしれないが、理由を深く考えず「嫌です」と繰り返している人も一定数いるように思える。現時点での利用率は約40%程度と感じているが、この先どうなるかはわからない。薬局としては、マイナンバーカードをよく理解し、利用者にもその利便性を知ってもらい、活用を促していきたいと考えている。