今年度が始まり、学校薬剤師としての業務が本格的に始動した。担当校は約20校である。昨年度から10校増加したため、当初は要領を掴めず戸惑うことも多かった。
しかし1年が経過し、新しく赴任してきた養護教諭とも話ができるようになり、各校の事情や特徴も徐々に把握できるようになってきた。
業務内容としては、水道水・プール水・空気・照度の検査や、保健委員会等の会議への出席、薬物乱用防止教室での講師などがある。いずれも少しずつではあるが、計画的に進められる見通しが立ってきた。
中でも特に時間的に厳しいのが薬物乱用防止教室である。年間でおよそ20回の実施が必要であり、その年間スケジュールの調整はおおむね完了している。学校教員の異動が3月にあるため、3月から5月にかけて各校に電話をかければ、おおよその日程は確定する。
検査項目によっては、採取した試料を鹿児島市内まで船便で送付する必要があるため、天候に影響を受けることもある。とはいえ、おそらく何とかなるだろう。
学校薬剤師の業務が、薬局の本来の売上に直結するとは考えていない。しかし、マリン薬局で働いてもらえる人材の発掘につながったり、この地域の住民の健康に寄与する存在としての役割を果たせるのではないかと考えている。
この1年間、しっかりと取り組んでいきたい所存である。