現在、薬局の受付や投薬時における基本的な説明に割く時間は、かなり短縮されている。12月2日以降も健康保険証の利用は可能であるが、マイナンバーカードを優先する方向で進められている。
しかし、マイナンバーカードをまだ作成していない人も一定数存在する。例えば、高齢であるため健康保険証を使い続けたいと考える人や、作成方法が分からない人、あるいはそもそも作りたくないと考える人たちである。
すでにマイナンバーカードを作成済みの人に対しては、薬局側が中途半端な説明ではなく、しっかりと何度も依頼することで、徐々に持参率を高めることが可能である。
現在、マイナンバーカードの利用率はこの数か月間で40%前後にとどまっており、月平均の最大値も41%に達したところで足踏みしている。これ以上進展がない理由は何であろうか。
現時点では、大きな問題がない範囲内で運用できていると考えているため、薬局側で特に危機感を覚える場面がないのかもしれない。しかし、12月2日という節目の日をきっかけに、利用率をさらに向上させるための取り組みを再度進める必要があると感じている。まだ焦る段階ではないが、改めて対策を検討するべきだと考えている。現状では、やや適当な対応に留まっている可能性もある。