昨日水曜日、ある小学校で薬物乱用防止教室を行った。テーマはタバコやお酒についてであり、また「誘われたら断る」際にどう断るべきかについても話した。私自身、これで今年13回目の実施となる。自分でもかなりの回数を重ねてきたと感じており、それは頑張った結果である。
今回の小学校からの講師依頼書を見た際、養護教諭が全学年を対象に年に1回以上、タバコなどの薬物に関する授業を実施していることがわかった。
計画として、薬剤師や保健所職員、警察署の職員などが年に1回学校を訪れ、ある年代を担当する形になっている。今年、島内の保健所職員に確認したところ、11回ほど講義を実施しているとのことだった。この数は、島内で想定される依頼件数と一致する。
良い講師と評価されれば、依頼が多くなる傾向にある。地域によって人材の状況は異なるが、養護教諭同士で講師情報を共有し、依頼しやすい人物が選ばれることが多いと感じる。
近年、依頼される講義内容は8年ほど前と比べて大きく変化している。アルコールに関する話題が依然として多いが、それに加え、タバコや市販薬の過剰摂取(オーバードーズ)について依頼されることが増えている。特に中学生を対象とする場合は、後者が増加傾向にある。
インターネット上で薬物に関する情報が飛び交っているが、それらが正確かどうかを判断するのは容易ではない。
中学生になると、勉強や人間関係に悩む時期を迎える。そのような状況下で薬物に手を出してしまうことがあると感じる。これは大人でも同じことである。
深刻な悩みを抱え、解決できなくなることが最も良くない状況である。しかし、そのような状態にある人は周囲から見てわかることも多い。そうした兆候を見つけた時には、放置せずに声をかけ、問題解決の手助けをすることが重要である。1人で悩まないような環境を作ることが必要であると感じる。