島の薬剤師だからできること――学校から地域へ

徳之島days

ある小学校に行った際、先生から次亜塩素酸の消毒液を廃棄してほしいとの依頼を受けた。医薬品廃棄を委託している会社にすでに連絡しており、次回に回収してもらう予定である。

この消毒液は何の目的で使われていたのかを養護の先生に確認したところ、ある子どもさんが学校生活を送る際に必要なものであったとのことである。その子どもさんは今年小学校を卒業し、中学生となっていた。中学でも消毒作業は必要であるが、使用する消毒液は異なるようであった。

学校薬剤師として中学校を訪問した折、その子どもさんに偶然出会う機会があった。登校時にはお母さんが一緒に同行しており、その姿を目にして私は第一印象として「大変だ」と感じた。声を掛けると、日々の生活における薬の管理の苦労について話を聞かせてもらうことができた。医薬品の備蓄や使用の大変さ、診療にかかる時間の長さ、訪問診療と外来通院のどちらが最善かという迷いなど、多くの課題を抱えていることを知った。

現在は院内で薬を受け取っているとのことであったが、調剤薬局が関わることでお母さんを中心にご家族の薬の管理を支えることができるのではないかと強く感じた。その可能性をさらに掘り下げて考え、学校の先生からも情報を得ながら、市中薬局としてできるお手伝いの形を模索していきたい。

学校薬剤師の活動を通じて見えてくる子どもたちとその家族の薬にまつわる課題は、地域の薬局にとって新しい支援の入口である。島の薬剤師の仕事は、学校から家庭、そして地域全体へとつながりを広げ、小児から高齢者までを支える大きな役割を果たしている。その魅力を発信しながら、これからも地域に貢献していきたいものである。