先週、徳之島の居酒屋「まつば」に足を運んだ。よく行く店ではあるが、訪れるのは久しぶりであった。
席に着くと同時に、島の夜特有の落ち着いた空気に包まれる。杯を傾けながら料理を待つ時間もまた心地よい。
何品か頼んだが、やはり一番印象に残ったのはお刺身である。年を重ねたせいか、脂っこい料理はあまり箸が進まなくなった。代わりに新鮮な魚の旨みが舌に合うようになった。私は普段は貝類を好んで食べるが、今回はお任せで頼んだためか、貝は出てこなかった。しかし、そのことも忘れるほど魚のお刺身が豊富であった。
特に心に残ったのはサーモンである。わさびを添えて口に運ぶと、魚の旨みがふわりと広がり、わさびの爽やかな辛さが後を追う。その調和は何とも言えず、思わず杯を重ねてしまった。刺身をつまみながら、夜の時間がゆっくりと流れていくのを楽しんだ。
この「まつば」は、徳之島でも屈指の美味しい店であると私は思っている。島の夜を彩る一軒である。


