自炊の味はイマイチ、でもロンドンのイタリアンは満点である。

日常の出来事

自分が本気で自炊を始めてから、気づけばもう2年近く経過した。自炊で気をつけていることは、加工食品をできる限り口にしないこと、そして減塩、さらにいろいろな食材を使って楽しむことである。こうして見ると、意外と真面目に料理と向き合っているのである。

パスタはよく作るのでバリエーションだけは増えてきた。ただし、増えたのはあくまでもレパートリーであって、味の満足度はあまり伴っていない。「美味しい!」と心の底から思えることは正直少ないのである。

一方で、ピザだけは別扱いである。出来合いのピザを買うことも多く、これがまた予想外に美味しい。自炊でなくても味や食感がいろいろあり、「もうちょっとこうだったら…」と思いつつも、結局手軽で満足してしまうのである。

そんな“自炊と外食の揺れ動く日々”の延長で、ロンドン滞在中にもイギリス料理ではない何かが食べたくなった。するとガイドさんが、宿泊ホテルから徒歩圏内に、ダイアナ妃がこよなく愛したイタリアンレストランがあると教えてくれた。

男8人で向かったところ、ちょうど8人の個室が空いており、まるで招かれたかのように案内された。こういう偶然は旅の醍醐味である。
パスタ、ピザ、白ワイン、赤ワイン…とにかく気になるものを片っ端から頼み、みんなでシェアして食べた。結果はというと──全員、満場一致の大満足である。

こんなに味に満足しながら食べられたのは、ロンドンに来て初めてだったと言っても過言ではない。イタリアンという料理そのものが、日本人の味覚にしっくり来るのだろうか。
とにかく、最高の気分になることができた。自炊も良いが、やはり“旅先での当たり外食”にはかなわない時があるのである。