週末の寒い朝、かなり強い雨が降っていた。外から聞こえる雨音で目が覚め、いつものように賃貸マンションの共有スペースに出て、軽く背伸びをして気持ちを整えた。最近は朝の冷え込みが厳しいが、このひとときが頭と心を切り替える大切な時間になっている。
その日、外に出た瞬間、雨雲の中に二本の虹がはっきりと浮かんでいるのが見えた。色は驚くほど鮮明で、空にくっきりと弧を描いていた。スマートフォンで撮った写真なので迫力までは伝わらないが、それでも虹の色彩は十分に感じられ、朝からとても良いものを見たという気持ちになった。
虹は夏の青空を背景にした方が映える印象があるが、冬に、しかも二重に現れることはあまりなく、どこか特別でレアな出来事のように思えた。
良い兆しであってほしいと素直に感じた。仕事も今、忙しさの中にありながら、少しずつ良い方向へ向かっている手応えがある。この慌ただしい時期を何とか乗り越え、次の一段高いステージへ進みたい。その思いを、あの二本の虹が静かに後押ししてくれているように感じたのである。

