毎年、日本薬剤師会が実施する「全国学校保健調査」において、学校薬剤師は担当するすべての学校ごとに、前年の活動が適切に行われていたかを報告することになっている。
内容自体は難しいものではないが、担当校が多ければ多いほど、その「一つひとつの作業」が積み重なり、あっという間に時間が過ぎてしまう。
まず自分の担当校をリストの中から選び出し、項目ごとに質問へ回答していく。養護教諭が記入する欄もあるため、先生方からの記録を受け取って引き継ぐ形になる。
1校目の入力には時間がかかるが、2校、3校と進むにつれて要領がつかめ、少しずつペースが上がっていく。
ただ、最初に担当校を選択した時には思わず息をのんだ。数えてみると、なんと26校。
小中併設校もあるため実質的には23校と考えているが、それでも島内でこれほどの数を担当するのはなかなか大変である。
つまり、約23人の養護教諭の先生方と個別に連絡や打ち合わせを行う必要があるのだ。
今回のテーマは「水質の調査」であり、提出期限は10月末。先月はまさに駆け込みのような慌ただしさだった。
それでも、各学校を訪ねる途中にふと見かける赤いハイビスカスの花が、南の島の日差しの中で静かに揺れているのを見ると、忙しさの中にも小さな癒しを感じる。
その鮮やかな花のように、子どもたちの笑顔や先生方とのやりとりが、日々の疲れを和らげてくれる。
学校ごとに異なる環境を知り、先生方と協力して改善策を話し合う過程には、単なる事務作業を超えた「現場の面白さ」や「やりがい」が確かにある。
担当数が多いほど苦労も多いが、その分だけ多くの学校に関われる喜びと、地域全体の子どもたちの健康を支えている実感がある。


