金曜日の午前中、薬局を含む次年度の調剤報酬改定の概要が発表された。数値がまだ空欄の部分もあるが、制度の方向性そのものは見えてきた。
日常業務を終えた後に目を通してみたが、正直なところ、すぐには理解しきれない箇所も多い。「これはどういう意味なのだろう」「現場ではどう対応すべきなのだろう」と考え込む場面も少なくなかった。
ただ、全体を通して強く感じたのは、これからの技術料は“やろうとしている”だけでは算定できず、“実際にやっているかどうか”“継続した実績があるかどうか”が問われる時代に入ったということである。
人員配置、DXへの取り組み、地域連携、在宅医療、多職種協働――いずれも理念ではなく、実装と結果が求められている。
算定要件の中には、現時点では明らかにハードルが高いものもある。常勤薬剤師3名体制など、簡単に整えられる条件ではない。しかし、それを理由に立ち止まっていては、数年後に生き残ることはできないのだとも感じた。
結局のところ、薬局が地域の中で本当に必要とされる役割を果たし、信頼と実績を積み重ねていけば、仕事は増え、人も集まり、次のステージへの扉が開く。その積み重ねの先にこそ、新たな技術料の算定があるのだと思う。
国は、やるべき方向に向かって道筋を示している。
あとは、その道を一歩一歩、現場で歩くかどうかである。
次年度に向け、焦らず、しかし立ち止まらず、地域に根差した薬局づくりと人材育成、DXの推進を着実に進めていきたい。
数年後に「この改定が転機だった」と振り返られるよう、今できることから一つずつ実行していく決意である。
この島である徳之島で、地域に根差した薬局として、これからも愚直に、そして着実に頑張っていきたい。


