学生の頃から読書をし、文章を書き、人前で話すことをもっとしていれば、今と同じように薬剤師にはなっていたかもしれない。だが、きっと仕事の中身はかなり違ったものになっていたように思う。
今、私は61歳である。できれば90歳くらいまで元気に生きたいと考えている。そう思うと、これからでも本を読み続ける人生を歩めば、読まなかった人生とはまた違った景色が見えてくるのではないか、そんな気がしている。
不思議なことに、3月10日頃から急に本を買って読むようになった。まるで何かに背中を押されたようである。自分でも理由はよく分からないが、こういう突然の変化も人生にはあるのだろう。
また、人前で話す仕事も増やそうとしている。県の教育委員会の事業である「未来を拓くキャリア教育推進事業」において、中学生や高校生を対象にした講師として登録された。学校の先生が私を選んでくれれば、生徒たちに話をする機会をいただける。
登録した演題は 「未来の仕事を考える―離島の薬剤師という選択肢」 である。
こうした演題で子どもたちの前に立つのは、なかなか責任の重いことである。話の内容によっては、その子の人生を少し変えてしまうかもしれない。そう思うと気が引き締まる。一方で、離島で働くこと、地域で生きること、薬剤師として人に関わることの面白さを伝えられるなら、それはとても意味のある仕事だとも思う。
文章についても同じである。もっと書き、もっと人前に出していけばよいのだと思う。今はSNSもあり、発信しようと思えばいくらでもできる時代である。ありがたい時代なのか、忙しい時代なのかは分からないが、少なくとも「やろうと思っても場所がない」という言い訳はしにくい。
少しさぼっていたが、また改めて頑張ってみたいと思う。
それにしても本はお金がかかる。3月の半月だけで20冊ほど買ってしまった。自分でも少し買いすぎではないかと思うが、これも今の自分には必要な出費なのだろう。新しいことを始める時には、多少の勢いも必要である。

