明日に向かって減薬

調剤薬局の日常業務

薬局にいらっしゃる患者さんは、ほぼ100%に近くの人が薬を服用したり使用している。
その患者さんの中には、1つの医療機関に行っているだけではなく2つの医療機関の人も少なくはない。

1医療機関において1種類の薬が処方されていたら、2種類の薬を服用していることになる。症状に対して効果がなかったらすぐに4種類になってしまうことはあるかもしれない。もしかしたらすぐに10種類ぐらいの薬を服用するかもしれない。

10種類の薬を服用したら、一部嫌になって誰にも言わず半分ぐらいの数の薬しか服用していないことはある。

そんな中、体調を悪化するなど何かの機会で入院することになった場合、処方されていた薬をすべて病院に持参することになる。薬の服薬管理は、病院になる。紹介した医師からの紹介状どおり看護師さんが病室に薬を毎日持ってくる。自宅では半分しか服用していなかったのが、入院することですべて服用することになる。

そうなると、重複や多剤服用になることで副作用の可能性はぐーんと高くなる。

日頃、服薬指導している薬剤師は、患者さんがすべて服用しているのか、服用していない薬があるのかを少なくとも把握しておかなくてはいけない。

患者さんに、体調が安定している外来診察時には薬を減らしたりするのは難しい。体調が悪化したりして入院したりする時には薬を減らす良い機会になるみたいだ。

そんな時に入院の医師までうまく服薬状況の情報を提供できるかが減らすポイントかもしれない。入院先の薬剤部に情報提供しそこを通じて医師に伝えられることができればよい。

だが、人間関係がうまくいっていなければそんな貴重な情報はそのままになる。病院には伝わってこない。今まで放ったらかし状態だったかもしれない。

色々あるかもしれないが減らすタイミングがそこに一つあるかもしれない。