調剤薬局の日常業務

薬ってすぐに増えていく。なんでだろうと思うぐらいである。体調が著しく悪化した時には一度リセットできるかもしれないが、そこに至るまではどんどん増えていくことは多い。不思議である。

血圧が高いということで血圧を下げる薬だけであれば、生涯1〜2種類だけの薬で終わる人はいる。私は今1種類の薬で約5年ぐらい。

だけど人によっては風邪を引く。そんな時には臨時で3種類ほど増えることはある。風邪ではなく、めまいや頭痛もしくは体が痒いとか言った場合には臨時ではあるがそれなりの長い期間薬を服用することは多い。

もっとやっかいなのは心疾患や糖尿病などの疾患の薬を服用し始めたら一生服用になっていることは多い。そのような薬であれば今の処方箋の内容を見ていたら1疾患につき3種類ぐらいすぐに増える。

高齢になってきて腰が痛いとか膝が痛いとか手足が痺れるとか言い出すとまた増える。70歳を超えた時には、10種類の薬をすぐに超えてしまう。

そんな人は少なからずいる。だが、体調が悪化して入院すると薬が一気に減る事が多い。入院する前に減らしておくことはできないのだろうか。

各科の先生も減らすように頑張っていると思われるが、遠慮と長年のパターンがあったりして勝手に変更したり変化がある処方は少ないように思える。

エビデンスによる減薬にはかなり勉強も必要であるが、明らかにこれはいらないだろうという重複はある。

若い薬剤師さんであれば言いにくいことはあるかもしれないが、60歳近くになってくるとなんでも言いやすくなってくる。

減薬したいですね。

そのためには患者さんの日々の生活も改善してもらわなくてはいけない。それを言えるのは薬剤師の役割でもある。

薬だけでなく薬剤師の周りには色々な職種の人がいる。その職種の人の力もまとめる力は必ずあるはずである。その力も活用して薬局の近くに住んでいる人の薬をできる限り増やさないようにする。そして地域の人々の健康をサポートできる仕事ができると信じている。

写真は朝、太陽が昇った時に撮影しました。