紹介状

調剤薬局の日常業務

医師の先生方は今まで紹介状を患者さんに渡すことは日常的にされているので普通に書けると思いますが、薬局薬剤師はそのようなケースは非常に少なく他の薬局の薬剤師や病院の薬剤師に紹介状などを書くようなことはほぼしていない。薬剤師が患者さんに医師の受診を勧める時、医師の先生に紹介状を書くこともまずない。

日常、患者さんが他の県に行くからと言ってその場所にある薬局を探し、今までの薬歴などをまとめて紹介状などのようなものを渡してきたこともない。

だから下手なのかもしれない。何十年間もやってこられた医師の先生との差は計り知れない。

そのためにもまずはトレーシングレポートは意味がある。下手だけどやってるうちに上手くなっていくのではないかと思う。

病院の医師の先生は、地域のかかりつけの医師の先生に引き継いで治療を行なってもらうのは簡単ではない。紹介状の何枚かの紙の中にそれを表現することは大変なことであり、ずっとやってこられたのは素晴らしい。

薬剤師の立場で考えると、患者さんが転勤などで他県の薬局に引き継ぐような紹介状。病院や施設に入院入所する際に調剤していた薬の内容などの情報提供。

また、外来での患者さんの服薬している状況、その間の患者さんの体調変化、場合によっては副作用の判断はできないがそうかもしれない時にすぐに医師の先生に書面で情報提供を行うことは大切です。

処方日数が、28日分から56もしくは90日分に移行している状況ではなおさら必要です。

医師の先生も最初はうまくいかなかったと思います。

薬局薬剤師として新しい取り組みや国がしてほしいと感じていることを地道にやっていけば、地域の人はかかりつけ薬局として認めてくれる日がいつか来るのではないかと思います