分包機の毎月ルーティン

調剤薬局の日常業務

以前から何度か書いているユヤマのSRzeroという粉薬の分包機は、使ったら病みつきになる。錠剤の全自動分包機に匹敵するぐらい頼もしい存在である。

受付して患者さんの処方箋の内容を間違いなく入力できたら、間違って分包することはない。間違って入力しても再度確認できるタイミングはある。今は処方箋に印刷されているQRコードを読み取ることである程度入力できるので、間違いは限りなく少なくなった。というかそんな間違いの記憶はない。

例えば、親が持参する家族みんなの処方箋というのがよくある。こどもさんが3人家族の場合なかなか神経をすり減らす。名前がよく似ていることが多いし、しかも何て読むんだという名前が多い。一文字は同じでもう一文字は違うという並びも多い。親は名前を見て一発でわかるが私はそうはいかない。しかも、同じような風邪になると同じ薬が出ることになる。

1人につきタミフル、カルボシステイン、トラネキサム散、アスベリン、カロナールの5種類の粉薬が処方されていても1回も秤量しなくて良い。分包機についているPCを確認し実行を押すだけである。以前なら、3人なら15回秤量しなくてはいけないことになる。それが2組続けば30回。

間違えるとしたら、薬袋への入れ間違いはあるかもしれない。名前と薬の内容は必ず一致する。

この分包機、毎回自動秤量してもらうためには、毎月1回分包機の秤量するところをキャリブレーションというのをしておかなくてはいけない。その意味は、校正、調整といった意味ではないだろうか。分銅を置いて合わせておかなくてはいけない。

3回ぐらいその作業をした。だけど秤量って最近したことがない。使う頻度が高ければ薬剤師は楽だ。しかも間違いは防げる。